満腹飯店

ワクワク人生

アイシールド21(4/14のモジログ)

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今日は感想を書きます。

 

・アイシールド21、全巻読破しました。本筋が読みたすぎておまけページガンガン飛ばして読んだので、近いうちに2周目もするつもりです。今度はじっくり読むぞ。

 

・いやー面白かったな。再読だけどわりと忘れた状態で読んでいて、勝負の結果もハラハラしながら見られました。簡単に勝てないところがいいな

 

・全体を通して「天才と凡才」「持つ者と持たざる者」がテーマになってるんだけど、その区分けも明確じゃなくて行ったりきたりしている。ある一面から見ると天才である人間が、他の面では得られないものがあって足掻いている。例えば主人公のセナは「小柄で気弱な少年」であり、「他の誰にも追い抜けないランナー」でもあって、その揺れが面白い。最強キャラっぽく描かれるヒル魔も、圧倒的に持たざる者側だ

 

・天賦の才を与えられたかは、個々の人間だけじゃなくチームにも当てはまる。強豪校はそれだけで優秀な選手が集まるし、対する泥門はまずチームの形ができあがるまでにも時間がかかる。泥門というチーム自体が、「ヒル魔と栗田という頭脳とパワーを持ちながら」「試合に出るメンバーすら持たない」という究極の持つ/持たない構造の中にいる。そこから、「持たざる者はどうすればいいのか」を足掻いてもがいて見つけ出していく。

 

・チームの成長という視点で見ると、アメリカ編は蛇足という意見もわかるかもしれない。クリスマスボウルまでは「みんながチームのために」戦ってきたけど、アメリカ編は(一応パンサーとのリベンジという名目はあるけど)勝利のために戦っている。最後の戦いにしては因縁が薄い感じがするのもわかる。でも、勝つための戦いに挑んでもいいんじゃないかと思う。

 

アメリカ編では、日本国内で持つ側だった選手も全員が持たざる者に引き下げられる。この漫画はどん底からなんとか這い上がる描写もうまいけど、負け知らずの人間が負けたときの描写も最高だ。阿含や峨王みたいな理不尽な才能の塊が負けてもがくところ、見たくないわけがない。それを描ききってくれるから本当に最高。

 

・トップクラスの選手には能力が及ばないキャラにもちゃんと光が当たる。地道な積み重ねが奇跡的なタイミングで光る、みたいな展開の作り方が本当にうまい。ちゃんと光が当たるし、展開としては夢見がちすぎないのがいい。いきなり無敵の技に目覚めたりスーパースターになるんじゃなくて、その人にしかできない成功を成し遂げる。雪光先輩のこととか絶対に応援したくなる。小判鮫先輩の自虐に全員がきょとんとしてるところとか、泣くよな。

 

アメリカ戦に行くメンバー選抜も熱い。桜庭は入って高見は入ってない、けど、補欠で出てくる。番場はトップ選手としてフィールドにいて、原尾はトライアウトにも出ていない。みんな違ってみんないいけど、誰かが勝つときには誰かが負けている。

 

10年前の漫画だし当時の少年漫画のノリもあるからこの漫画が特別どうこうと言うつもりはないけど、「男」「女」「本当の雄」みたいな表現周りでしんどいな~と思うところはそこそこあった。「オカマ」表現とか、今の時代にストレートに面白文脈では使わないだろうな、みたいな。

 

・今になって差し替えたりなくしたりする必要はないと思うけど、「昔はこういう表現があったんだな」くらいの認識が広まると嬉しいな。昔の漫画でヒロポンやっててもありえね~~と思うし同じことする人はいないと思うけど、「オカマ」いじりが今も面白いと思っている人はまだいるので、、、

 

・好きなキャラは番場です

 

・ハマりすぎてこの3日間生活をおろそかにしてしまった。今日は早めに寝ます。

 

おやすみなさい